住宅ローン特則とは
債務整理方法の一つ、個人再生手続きのなかに住宅ローン特則というものがあります。
これは予定通り住宅ローンを支払うことが困難となった債務者について、住宅を手放さなくて済むように、住宅ローンの支払い猶予を認める制度です。
ただしこの制度は、基本的には住宅ローンの支払額をカット・減額するものではなく、住宅ローンの支払いを繰り延べる制度となります。
当該不動産が競売にかかっている場合、計画の認可の見込みがあれば、競売手続きに対して中止命令を出すことができます。
特則を利用すれば、期限の利益を回復し弁済期間を伸長できるなど、住宅ローン債権をリスケジュールして、無理のない弁済方法に変更することが可能となります。
リスケジュールについては住宅ローン債権者の同意は不要です。
ローンを担保するために、住宅に抵当権が設定されていることが必要です。
そのため無担保ローンはこの特則を利用できません。
住宅ローン特則では、住宅ローンの支払い期間を、最大で10年間延長する計画を立てられます。